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Colors Between Genders

「Colors Between Genders」

もし、キミとパートーナーが違う色彩世界に住んでいるとしたらどうしよう?

男「ほら見て、綺麗な景色だろ。8月のココはいつもサイコーなんだ、青い空に、青い海」
女「スカイブルーの空に、エメラルドグリーンの海に見えるんだけど」
男「・・・?」


男性と女性では色の見え方に違いがあるらしい
ある研究は報告していた
女性は男性より、色調の細かな違いを識別する能力が高い
報告はこう続いた
女性は男性よりも青、緑、黄色の識別能力が高く
緑色、黄緑色、青緑色など微妙な色違いを男性より細かく見分ける

もっと単純に表現した報告もある
「女性は男性より多くの色が見える」
つまり...「オトコは見える色が女よりずっと少ない」という身も蓋もない研究報告

その「身も蓋もない」、「逃げも隠れも出来ない」研究報告がコレ
男女の「色」の呼び名の違いが対比されていた
例えば男性がある色を見て「Pink」と認識しその呼び名を言ったとき
女性は同じ色を、微妙な色違いから5種類に識別し5種類の呼び名で表現する

「えっ、こんなに違うの・・」

男:Red
女:Maraschino Cayenne

男:Purple
女:Maroon Plum Eggplant Grape Orchid Lavender
紫をEggplant(茄子)とは・・万葉人ですか
オトコもプラムと葡萄の色は見分けたいところです・・

男:Pink
女:Carnation Strawberry Bubblegum Magenda Salmon
サーモン・ピンクはボクでも分かる・・ホントに・・ウソじゃない
苺は赤じゃないの?ピンクなの?果肉のことかな・・
うーん風船ガムでピンクを表すとは・・北米の現代文学のようで憧れるな・・

男:Orange
女:Tangerine Maskmelon
マスクメロンの果肉の色を「オレンジ」って言ってるオトコが不憫だ
それじゃ、何色って言う?
マスクメロンの表皮を「オレンジ」と言ってるならそのオトコは不思議だ

男:Yellow
女:Banana Lemon
コレはオトコも識別してるでしょ、いくらなんでも、いやしてないかな・・
「バナナは何色?」 「黄色」
「それじゃ、レモンは?」 「えっ、黄色でしょ・・」

男:Green
女:Honeydew melon Lime Spring Clover Ferm Moss Flora
Springは新緑のグリーンが春色?泉の色じゃないよね・・

男:Blue
女:Spindrift Teal Sky Turquoise
うーん・・Spindrift(波しぶき)で青を語るとは
万葉人の領域の雅趣深き色彩感覚
柿本人麻呂さん、貴方はボクたち"おのこ"の憧れです

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どうして男女で「色の見え方」に違いがあるのか?
研究報告によると・・
それは、眼の構造に違いはなく性ホルモンの違い
目で見た色の情報を脳が処理・解析する過程に男性ホルモンが影響するらしい


そっかー

ミュージシャンやハリウッド・セレブでプライベートの服のセンスが・・
特に色の選択がさ、カラー・コーディネートがね・・
ちょっとね...それさー?
どうして...そんなことするかなー?
っていう方々はオトコに多い感じがする、確かに・・


じゃぁアレか・・

オンナは色の識別が細かいから
オトコが選んだ服をみたオンナはガッカリしたり溜め息をついたりするんだな

いや、あれはさ、オトコの「色の識別能力」とかの問題じゃなくって
センスがさ・・・


待ち合わせた場所に現れたボクの服装をみたオンナが
トップスからボトムまでをみて
選択・レイヤー・配置・組み合わせ、それらの化学反応をみて
ウゲッって顔になって言った

「ねっ、どこでなくしたの?どこに忘れてきたの?」
「・・・・・」
「探しなさいよ、今日はもう帰っていいからさ、探しなさいよ、徹底的にっ」
「・・・・・」
「ほら、見つけにいかなかきゃ、大変なことになってるじゃない、いい?
 見つけられなかったら、もう会えないんだからね」
「何をみつけるの?」
「センス」
「は?」
「だから、セ・ン・ス!」

「アバンギャルドを気取りたいの?」
「・・・」
「その非現実な感性と非日常なセンスで、"ボクらの時代に旋風を巻き起こす"とか?
 "そしてボクは時代の寵児になった"とか?ねっ、なれないんだからね、絶対」
「・・・」
「フツーがどーしてできないの君は、何度同じコト言わせるの?」


左手を腰に当て、右手の人差し指をボクに突きつけまくしたてるオンナをみると

髪のシュシュ、耳のピアス、腕のバングル、カーディガン、ワンピース、足首のミサンガ、サンダル…etc.

そのカラー・コーディネイトのセンスが・・
それぞれの色が自己主張し合い、協調を拒絶していた
サッカー・イタリア代表のフォーメーション 4-4-2
その中盤を崩されたときの選手のように
色は自分の状況をつかめず慌てていた

『センスがセンスし過ぎて、他のセンスとつりあってないよ、それ』
感想は声には出さなかった

「どうしていいか分からないなら、全部クロにしちゃえばいいのに」
あっ言っちゃった、ヤベッ・・・


Rolling Stones 「 Paint It Black 」



【蛇足】

研究報告は続いた
男性は女性よりも動体視力が優れている

狩猟時代、男は動く獲物をみつける役割で、女が木の実などをみつける役割のため
男の目は動く物体を識別するように、女の目は微妙な色の差異を識別するように特化された


仄聞したところでは・・
服飾・アパレル業界には、なんというか

"get through"な方々が生息すると聞く

ジェンダーの壁を"ヒョイ"とすり抜けた方々
いや両極の間に横たわるジェンダーの壁の中に住まう方々が

"彼ら"は・・
その目で、微妙な色合いの服をデザインし
同じ目で、風に揺れる服のラインを見きわめ、身体の動きがつくる豊かなラインをデザインしているんだな

かってな想像だけどね

だってボクはすり抜けられなくて
色の"微妙"を理解できなくて
△☆△な服ばっか着てる"オトコ"だから


I'm Lovin' It

「FEVER PITCH」とタイトルされたFBのエントリ
手書き文字の文章と手描きのイラスト
それは、友人M嬢のエントリだった

彼女は先月仕事でロンドンにいた
仕事の合間にエミレーツでサッカー観戦  
そう、アーセナルのホームだ

「FEVER PITCH」
『父親が子どもから拒絶される。そのもっとも残酷な形は、我が子が自分の嫌いなチームのサポーターになってしまうことだ。息子がマンチェスター・ユナイテッドのファンになってしまったらどうしよう』
手描きイラストは、スタジアムで見かけた
"アーセナルを応援する、おじいちゃんと孫"


これをみて思い出したことがある

2000年10月下旬
遅い夏休みをとってNYCに遊びにいっていた
MLBワールドシリーズがヤンキースvsメッツのときだった
街中が沸き立つ感じではなかったが・・・
通りを「Fuck Yanks」とペイントしたクルマが走ってたりしていた

ミュージカル「RENT」を観たあとの遅い夕食に入ったレストラン
日本ならファミレスかなっていう気軽な雰囲気の店だった

レストランのTVでは勿論、ヤンキースvsメッツの生中継
店内は静かでそんなに盛り上がっていはいない
熱心なファンはスポーツ・バーで騒いでるんだろうな


隣の席にはイタリア系な風貌の親子4人がいた
構成は45才位の父親と同年配にみえる妻、15才位の娘と10才位の息子
父親には疲労感がまとわりついていた
「戦いは不毛」と悟ったような頭髪の欠落具合に悲哀が漂う中年男
妻はでっぷり肥えたブラウンの髪の女性で、白のワンピースはスピードスケート・ウエアのように身体に張り付いていた
娘もみごとに同じ体型で白のワンピースが身体に張り付いていた
母と娘はサイズが大・小のマトリョーシカ2体を並べたみたいだ
息子は、ホントの子供なのってくらい似ていないブラウンの髪のハンサム

9回表でヤンキースの攻撃だけど、メッツ2点差リードですでにツーアウト
そう、ヤンキースの敗色濃厚
父親はテーブルに頬杖ついて泣きそうな顔で黙ってTVをみていた
ホントに泣き出しそうな顔だった
迷子になった幼児が心細さ満杯なんだけど必死で涙をこらえてるような表情
息子は腕組みをしてやはり泣きそうな顔で黙っていた
母親と娘はTVには全く視線を向けず食事の手を止めない
父親と息子は何も食べていなかった

そのときだ
ヤンキースのバッターの打球はボテボテのセカンド・ゴロ
それをメッツの2塁手がエラーして1塁セーフ
ハッキリ言って、たいした場面じゃない、もう2アウトだし

するといきなり父親と息子は満面の笑顔になり立ち上がった
「Yes ! 」2人同時に叫んだ
父と息子は右手と右手でハイタッチ、それから両手でハイタッチしてハグ

エッ、そんなに嬉しいか?
母親と娘は一瞬も手を止めずに同じペースで食べ続けていた

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翌日の夜はマディソン・スクエア・ガーデンにいた
そうNHLニューヨーク・レンジャースのホーム・アリーナだ
人気がないのかガラガラの客席
ボクの右前方にいた父息子が目についた
劣勢のレンジャースがなんとか1点をもぎ取る度に
2人は勢いよく立ち上がった
父親は右側の息子に右手掌をさしだした、握手をするように
息子は父親の右手掌に自分の右手掌を打ち付けた、平手打ちのように
連射で10回も ボクは思わず数えていた
するとすぐに今度は父親が息子の右手掌に平手打ち10連発
ハイ・タッチじゃない、ロウ・タッチだった
この2人交互ロウ・タッチ10連発の儀式はレンジャースに1点入る度に繰り返された
実はこの試合レンジャースのボロ負けだった
それでも1点に沸き、歓喜を周囲に発散する父息子


ボクが思ったこと

彼らはチームに「夢中」になってるんじゃない
「愛」してるんだなってこと

熱力学的に考察すると・・いや単なる空想だけどね・・
夢中になるより愛するほうが
必要な熱量(カロリー)が大きいだけでなく
化学反応で発する熱量(カロリー)が大きいよなって思った
そして父と息子の化学反応が発散した熱量はとりわけ大きかったんだ

NYCは通りのそこかしこに、高カロリーの愛が漂ってる街なんだなって思った


地下鉄の通路で歌っていたアフロ・アメリカンな青年
ラジカセから流れるドラムのブレイクビーツに合わせて
アカペラで歌っていたのはエルトン・ジョンの"Your Song"
彼の声を聴いたとき、気圧が少しだけ重くなりそして熱を感じた
靴の重量が200g重くなったような気圧
閉じられた空間なのに肌に陽射しを感じるような熱

ああ、コレは歌っている彼と彼を取り囲んだヒトたちが発する
高カロリーな愛なんだな


翌日ソーホーのアップル・ストアに入ったときウキウキした
そこにスティーブ・ジョブスが立っていて
緑色のアクリル階段に彼が立っていて
彼が全力を尽くして愛したプロダクトを自慢してるような気がして

彼の高カロリーな" Whole Lotta Love "でストアが満たされてる気がして



2000年10月にリリースされたばかりだった
U2 のアルバム「All That You Can't Leave Behind」
タイムズ・スクエアのヴアージン・レコードで何度もかかっていた曲
U2 「Beautiful Day 」



【蛇足】

" 愛は高カロリー "

いろいろたくさんはいってるから?

いえいえ 全部はいってるから



※蛇足の蛇足

今回の蛇足はキャッチコピーふう

そして今回のタイトルは某"メガ"企業の世界同時展開キャッチコピー
でもこれはファストフード販促キャンペーン目的に書かれたショート・ストーリーじゃありません



A Man Talking

日曜日 06:00 コンビニの店内にいた
ロードバイクで走り出す前の炭水化物補給が目的
おにぎり2個・サンドイッチ1個・牛乳1パック・缶コーヒー1缶を購入し店外へ出た
ゴミ投入ボックスが並んでる所で立って食べるつもり
食後にすぐ包装材や缶を捨てられるから

「イイ天気ですね・・?」
1人の男に話しかけられた・・返事ができなかった
だって、曇り空だったからだ
かまわず男は「ホントーに、イイ天気ですね・・」
また返事が出来ない 曇り空のままだからだ
数時間以内は「曇りのち曇り」のままだ、きっと、殆ど、いや絶対に
「イイ天気ですね・・?」
「まあね、悪くはないね・・」3回目じゃこっちも根負けして認めてしまった

ボクが1個目のおにぎりを食べ始めたときには、もう1人の男がいて2人で話し合っていた
「盛岡の祭りもイイッすよー、さんさ踊りに来てくださいよー」
そう言われたもう1人の男は彼と握手するとクルマに乗り込み駐車場を出て行った  徳島ナンバーだった
「阿波踊り」と「さんさ踊り」について早朝からディスカッションしてたのか?

1人残った男が、立食い朝食モグモグ・ゴクゴク中のボクに話しかけてきたんだ

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その男は・・不穏ではないが、うろんな感じ
うろんに感じた理由はそのファッションだけじゃなかった

「うろんの理由」その1:ファッション
細身で身長170cm前後
黒のニット帽 耳元に毛髪はない・・スキンヘッドか・・?
普通な黒フレームの眼鏡
トップスのレイヤーは青のポロシャツの上に黒のジップパーカー
パーカーの生地はジャージー
ボトムはアディダス  グレイのオーバーサイズなハーフパンツ
足元は素足に緑のサンダル
ジャージー生地のパーカーが凄かった
パーカーの袖から背部にかけて菊と牡丹がからみ合って描かれていた
絵柄のタッチは和風  ちょっと沈んだトーン
そう、腕から背中一面に広がる和風のタトゥーのよう

「うろんの理由」その2:酔っていた
彼の眼が充血していて、あれ?って思ったら
足元に置いてあった袋から500mlビール缶を取り上げ飲み始めた
ゴクゴク喉を鳴らして
ビニール袋にはまだ3本入ってる
既に何缶を飲んだんだ...?

29歳だと言った彼の独白が始まる 
天気についてディスカッションするつもりではなっかったんだ

とぎれとぎれな独白  だって酔ってるから彼
「オレ、トラックの運転手なんすよ、どうでもいいんすけど・・」
「今日ね、"彼女さん"の両親に結婚をね、許してくださいって、お願いする日なんですよ、オレ」
「向こうの両親はお店を経営してるんですよ・・居酒屋・・そこで今日会うんですよ」
「"彼女さん"とは交際2年、同棲1年で、同棲するときにですね、同棲の承諾はむこうの両親からもらったんですよ、オレこう見えてもキッチリしたいんです、そういうとこ」
「ビビってるんすよ、オレ。向こうの両親に会ったら何て言えばいいか、ビビってるんすよ、どうしたらいいでしょうね・・」
「昨日の夜からビビって眠ってないんですよ、全然。そんで朝5時からここで飲んでるんすよ、変ですよね、笑っちゃいますよね、ご両親にどう言えばいいんすかね?」
「キッチリしたいんすよ、でないと結婚できないんすよ、キッチリ挨拶して、許してもらってからでないとオレ・・」

北海道富良野市在住のあの方
黒板五郎さんと話してるような気分になってきた
五郎さんは確か、蛍の交際相手に会う前夜に純と酒を飲み、翌日に路上の売店で新巻鮭を買って交際相手に持って行くという、'80~'90年代には既に希少となった「不器用」ぶりを発揮していた

期待に反して、コンビニ前ビール男の口は突き出ていなかったし
ボア襟のドカジャンも着ていなかった

彼の独白は続いていた

「ヤンキーに絡まれても、ヤクザに絡まれてもビビったことないんすよ、オレ。
ビビんないすよ、全然、でも"彼女さん"のご両親に結婚お願いするのはビビるんすよ」
「あと2時間したら、仕度して出かけなきゃいけないのに・・飲んでるんです、変ですよね、
笑っちゃいますよね」
ボクはおにぎりとサンドイッチを食べ終わると
「それじゃ、頑張ってね・・」と言って、その場を離れた


帰り道、小さな公園のベンチに座りちょっと考えた
缶コーヒーを飲みながら考えた

おにぎりとサンドイッチには牛乳じゃなく缶コーヒーだったかな?
まっ、この世界に"完全"はないからな・・

いやそうじゃない、彼の今日これからの展開を考えた

どんな服装で会いに行くんだ? 勿論、着替えるよね?
菊と牡丹のパーカーはないよなー

缶コーヒーのカフェインのせいか牛乳より脳が反応し始める
キャブレーターが液体カフェインを霧状にして脳の深い所へ吹きつけていた

白いシルクのスーツに着替えたりして・・
なぜ白かって?

それはね
袖から背部にかけて描かれた菊と牡丹が映えるから
絵柄のタッチは洋風
蜷川実花の写真のような彩色と階調の菊と牡丹がプリントされていた
ビタミンカラーの菊と牡丹が描かれた白いスーツ
ダメだ、そんなことしちゃ 
"彼女さん"のご両親のほうがビビるぞ、そんなことしちゃ
ガーリーでビタミンカラーな・・・それはキミには無関係なコンセプトだ
いや、そんな問題じゃない 
この状況で、その酔った眼と顔に、そのスーツじゃ妖しいパフォーマーだぞッ

もう1度コンビニに戻って注意しようかな?

面倒なので帰ってきた


歩いていると彼の声が聞こえたような気がした

「オレ、ネットオークションで買ったんすよ、蜷川幸雄演出「マクベス」ロンドン公演っすよ、マクベスの衣装を買ったんすよ、それをね、今日・・」

ダメだ、そんなことしちゃ 



いつもシニカルな歌詞世界を展開する連中なので、ストレートなラブ・ソングは照れるのかな?
でも、この曲は間違いなくラブ・ソングだと思います
!0cc 「 I'm Not In Love 」



【蛇足】

青年よ
キミの誠意が相手のご両親に伝わらなくても
キミの一途な気持ちは伝わるはずだ、きっと、多分、もしかすると・・

確実にご両親に伝わるのは・・
キミのビビリと酒臭さだ

青年よ
熱いお湯のシャワーを浴びてしゃきっとするんだぜ
歯ブラシに歯磨きペースト多めに盛ってゴシゴシ磨いてさ
口臭消しスプレーも多めだぜ

それから白いシルクのスーツはダメだ

ビタミンカラーの菊と牡丹は絶対にダメだ

それと、彼女に"さん"は要らない


A Crosswalk

5月16日早朝 06:30  ボクは職場へ向かうクルマの中

交差点にさしかかり右折しようとしたが、信号が黄色から赤にかわりクルマを停止した
周囲にクルマはボクだけ  
歩道には男が1人だけ歩いていた

彼は、ボクが右折して進入するはずの道路の歩道を"右から左へ"向かって歩いていた
車内のボクから30m位は離れていた

年齢45歳くらい身長は170cmくらいに見える 
髪は長くもなく短くもない、黒髪のウエーブはデザイナーのI.M.氏のよう
黒いサングラス、ジャケットとパンツも黒そして靴も黒

ボクは思った 黒が好きなんだね彼

大きめのメッセンジャー・バッグのようなショルダーバッグも黒  
徹底した黒装束  だから目立った、彼の左手の煙草が
彼は一定の時間間隔で煙草を吸い一定の間隔で煙を吹き出し歩いていた
彼の内燃機関に煙を送ってるかのような規則正しい喫煙

ボクは思った  顔を黒く塗って黒手袋してくれてたらヨカッタな
白い煙を吐き出す3Dな影のようだったらなぁ、おしいなぁ、彼

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エコの意識が行き渡ったか、社会マナーの意識が高まったのか
路上には吸殻どころかゴミも殆ど落ちてません
煙草を吸いながら歩いてる人は殆ど見かけなくなりました
早朝でヒトも少ないから彼は吸っていたのかな・・?

交差点の横断歩道の前で立ち止まると周囲をキョロキョロ見ていた彼
ボクの正面の信号は赤、ボクから見て"右から左へ"向かって歩いてきた彼から見える正面の歩行者信号は青
それなのに"白ボーダー柄"の横断歩道を渡らずに、彼は周囲を見ていた

周囲を見ていた顔が次に正面を見据えた

すると
彼は右手を挙げて横断歩道を歩き始めた
左手に煙草を持って吸いながら、右手を挙げて歩いていった

公共マナーには無頓着だが交通ルールには厳格な方だった

そうか、渡る前にキョロキョロ周囲を見ていたのは
『右見て左見て安全確認をしてから横断歩道を渡りましょう』だったんだ

ボクは勿論「ゲラゲラ」笑った  
30秒間位は呼吸を忘れて笑い続けた

歩きながら煙草を吸う人は殆どみかけなくなったけど・・
周囲にクルマ1台だけなのに、左右を確認してから右手を挙げて横断歩道を歩く中年男を見たのは初めてだ

煙草を吸い煙を吐きながら、右手を挙げて横断歩道を歩く、全身黒ずくめの中年男
この「歩行」は現代舞踏なのか? 
この「行動」はピノ・バウシュ演出・振り付けのパフォーマンスなのか・・?
期待したが、彼は何事も無く横断歩道を渡りきってしまった

ランウェイを歩くモデルの"キレ"もなく、ダンサーのステップもなく、舞踏家のハプニングもなく
高揚も膨張も歓喜もなく、混沌も破綻もなく彼は横断歩道を歩いていった

んっ・・?もしかして"能楽"の方か?
右手を天へ向けて挙げ、歩を前へ進めるのは能楽の作法なのか・・?

06:30の盛岡で、能楽師のオトコが煙草を吸い煙を吐きながら右手を挙げて横断歩道を渡っている・・可能性は?

極めて低いだろうね

何故なら、彼が右手を挙げて歩く姿には「幽玄」が漂っていなかったからだ、微塵も



早朝の路上で交通マナーを守る彼をみて
" out of control "な感じがカッコイイ彼らの曲が聴きたくなって・・

Aerosmith「Jaded」



【蛇足】

このブログで展開されるストーリーに含まれる事実の含有量はというと・・・

殆ど実体験に基づいた・・・four nines(99.99%)  
南アフリカ産ダイヤモンドが持つ純度なみの事実含有量なストーリーも時にはあるけれど

ビールやワインのアルコール濃度くらいな事実に想像・空想・考察がないまぜなストーリーが多くて

φ(空集合)な事実
つまり、純度100%・夾雑物一切なし・ピュアモルトのような完全フィクションで展開されるストーリーもあって

そして今回のエントリは?  
ボクが目撃した光景は100%事実です



Sunshine Evoke Vibration And Fever From Cells

5月12日  盛岡の最高気温は22℃と暖かな日曜日だった

ロードバイクで80kmを走行した
距離は短いが風が強かったしアップダウンが連続するルートを選択したので
筋肉には疲労が漂い熱を生んだ


帰宅後にシャワーを浴びた
疲労と熱に倦んだ脚の筋肉が太く重く感じた
着替えて外に出た

半袖Tシャツ、クロップドパンツ、素足にサンダル
陽射しを存分に、自在に浴びる作戦

日差しが全身に降り注ぐ 
光をはらんだ強い横風も心地良い

次第に全身が拡散していく感覚
太陽光が 毛髪、爪、皮膚の表面から浸潤し
深さ1mm未満の表層にある細胞が微振動してざわつく感覚

液体中に浮遊する微粒子が不規則に運動する現象は…?
そうだ、「ブラウン運動」だ
全身の細胞が「ブラウン運動」を始めたようにざわついてる感覚

無数の小さなとても小さなヒトたちがボクの内部に入り込み作業を始めた
マーチング・バンドのようなテキパキとした無駄な動きのない作業
バレエ作品のグラン・パ・ド・ドゥのように優美で繊細で破綻のない作業

細胞群をビリヤード台に載せキューで効率よく突くと細胞同士が衝突し発熱する
細胞群をピンボールマシンに入れフリッパーでヒットすると細胞は幾何学運動を展開し振動する
大きな業務用たこ焼き器に並べた細胞群を陽射しで熱せられた順に手際よくひっくり返す
細胞群は振動し発熱する


熱力学で、物体や熱が混合し絡み合う「乱雑さ」はなんだ…?
そうだ、「エントロピー」だ
AとBが混合して、ついにはAとBが識別できなくなる、そしてAとBは一体化する
ボクの細胞群のエントロピーがどんどん大きくなっていく
「乱雑さ」が大きくなっていったんだ


ボクの細胞群のエントロピーが増大し陽射しと混合し風と絡まる
肉体を保有する感覚が霧散し
陽射しと風を皮膚に受ける感覚が霧消する
ボクは陽射しと空気と溶け合い同化した

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ボクの影です、ただの影です
ボクのエントロピーが大きくなり、陽射しと風と同化したとしても
まさかボクがこんなに「薄く」なったり、「色を失う」ことはないです、勿論

タンポポの黄色が眼に沁みた
太陽と風に祝福されているタンポポ



細胞がざわつく感覚になったとき、このリズムのこの曲が聴きたくなりました
ボブ・マーリーの曲を彼の「義理の娘」がカヴァーしています
Lauryn Hill 「 Turn Your Lights Down Low 」



こんなうららかなのに、エッジの立ったサンシャインな日
キンッと冷えた甘いアロマと爽やかな酸味のアルザスの白が、火照った身体に染みわたっていった
ミュスカ(Muscat)に祝福された夕暮れ



【蛇足】

学生のとき。ボクのアパートの部屋は乱れていた
床には文庫本、漫画、雑誌、音楽CD、服、タオル、その他諸々が複雑に折り重なっていた

友達が来ると必ず言った
「なんだよこの部屋、いい加減に片付けろよ」
「エントロピーがどんどん増大していくんだ。
もうちょっとエントロピーが大きくなったらモダン・アートのオブジェだね
でも、NYCのMOMAに永久収蔵されるわけじゃない」

殆どが外食だった。イヤ、部屋では食事しないことにしていた。
この状態で、汚れた食器や生ゴミが視界に収まるのは耐えられなかった。

「この部屋でどうやって寝るの?」
「立ったまま」
「ウソだろ?」
「ウソだよ」

「寝るのだってたいへんだろ、この部屋じゃ」
「生物は環境に適応するように進化するんだ。
問題は生物の進化が完成するにはボクの一生は短すぎる」

数年後。或る種の「社会」への参加を開始すると
エントロピーが大きい環境は不便だなと認識し始めた。

「大きくなったエントロピー」はボクの内部にだけ残した。
ときどき外に出たがるんだけどね...

ときどきだけどね。


※蛇足の蛇足
物理学に疎く不明なボクの文章です。
ブラウン運動、エントロピーとはこういう表現で用いる用語や現象ではないと思います、おそらく。


Peter The Tiger

風は冷たいが午後の日差しが心地よい4月のことだ
カフェのオープンテラス

1人でコーヒーを飲んでいた 黙ったまま 独り言なし

飲み始めてから10分が経過した
うーん
3分前から脳の奥で小さな灯を点したたこの疑問

「昔のパイナップルのほうがさ、食べると口の端が痒くなったよね?」


もちろん声には出してないのに・・

ボクに背を向け隣に座っていたオジサンが読んでいた本を閉じ振り返った
手に握られていたのは文庫本  表紙のタイトルは『ガープの世界』

オジサンはこう言った
「着色料だよ、昔のパイナップルはもっと濃かっただろ。アレは着色料なんだ、それで口が痒くなる」

「昔のパイナップルは今より味が濃かったかな?」

「味じゃなくて、色だよ。昔のパイナップルは黄色が濃かっただろ」

「どうして黄色を濃くするんですか?」

「そりゃー、濃い黄色が好きだからだよ、ミンナ」

「・・・・?」

着色料って、RAWパイナップルが? それとも缶詰パイナップルが?
人見知りなボクは彼に問いたださなかった


パイナップルの黄色が濃いと美味しそうにみえるのか?
黄色が濃いと「偉そうで立派にみえる」のか?

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思惟はあらぬ処へ移動した

あらぬ処への移動なのに、滑らかで破綻のない移動
1つの思惟の場面を消しながら、重ねて次の場面が出現する
オーバーラップ  ディゾルブ


動物園の「虎」はどうなのかな・・

「黄色が濃い」虎は体毛に着色料が入ってる?
「黄色が濃い」虎を噛んだら口が痒くなる?


ベンガル虎の「ピーター」はこの動物園の人気者だ

動物園にやってきて10年  老いは隠せない
快晴の日には太陽の光に晒され、毛づやの疲れや汚れが暴かれる

そこでボクの出番だ  
ボクはピーター専属のヘア・スタイリスト
ピーター自慢の「黄色の」体毛をスタイリングするんだ
毛染めカラーは、ピュア・イエロー、マット・イエロー、ライト・イエロー、ダーク・イエロー、
ブロンズ・イエローに、オレンジ系3種類、ブラウン系5種類、ブラック系3種類をつかって
精細に階調を整える  
日盛りの明るさに映えるように

カラーリングが終わったら、シャンプーで洗い流しトリートメントで毛質を保護する

手にたっぷりヘア・ムースをとりピーターの体毛全体になじませる
ドライヤーでブローしながら、手櫛で整える
体毛の中に空気を入れ、エアリーなふわふわ感を演出
ハード系ワックスで体毛の輪郭にエッジをきかせクールさを演出
黄色が濃くて「立派で偉そうだけど威張らない」素敵なピーターが出来上がる

HIPでPOPなピーターに変身した

首の後ろを手でなぞるとピーターは気持良さそうに眼を細め喉を鳴らす

楽屋に入って来た演出補の男が大きな声で言った「本番5分前です」

ピーターが叫ぶ " Now is the time ! Here we go ! "
『オーケィ。行くぜ、ピーター』
" Yes, the show must go on ! "
『今日は日曜日だ。会場にはたくさんの子供達が待っている。カッコつけてこいッ ! ピーター』
"Yes , I can do that"  
ピーターは叫ぶと後ろ足で立ち上がり、両前足を突き出しボクの両手とハイタッチした

駆け足でステージに飛び出ていったピーター

会場ではQueen 「We Will Rock You」が大音量で流れていた

ステージでポーズをキメるピーター

ピーターに恋する少女たちの嬌声と、ピーターに憧れる少年たちの喚声
興奮の渦は周囲の空気を鮮やかな黄色に染めた
鮮やかな黄色ってパイナップル・イエロー?まさか・・
ピーター・イエローだよ、勿論


ショーが終わりステージ上を歩くピーター
パフォーマンスによる息切れを隠し、ゆっくりと歩くピーター
子どもたちの歓声は鳴り止まない
その声にかき消されてしまったが、会場には園内放送が流れていた

『虎の黄色が濃いのは着色料が含まれているからです。
虎を噛まないでください。噛むと口が痒くなりますよ』


追加のカプチーノを持って来たバリスタな女性はボクの耳元で言った
「動物園では、虎を噛むことはできない、おそらく。
森の虎だって噛むことは簡単じゃない」

エスプレッソの液面にミルクで描かれていたのはモノクロームの虎
カプチーノのピーターは気持良さそうに眼を細めてボクを見ていた

ブログ『Nessun dorma』タイトルバックの猫のように
ピーターは眼を細めてボクを見ていた


Queen 「We Will Rock You and We Are The Champion」



【蛇足】
パイナップル、メロン、キウイは「タンパク分解酵素」が含まれてるので口が痒くなるらしい。着色料のせいじゃありませんからね。
この酵素のおかげで肉(タンパク質)が柔らかくなります。


ボクはこのブログで、どこに向かおうとしてるんだろ?

" You can check out anytime you like… but you can never leave "
( Eagles 「Hotel California」より )

まっ、いいか...



Parts of the World Heritage

連休に東京から帰省した友人O

クルマに乗りこんだ彼に何処へ行くか?と聞くと
毛越寺の近くへ祖母の墓参りに行きたいと言う

平泉に向かった

コンビニで線香は買ったが花屋が見当たらない
線香だけの墓参りとすることにしたO

毛越寺の敷地の脇に隣接する墓地に到着
駐車場と地続きの開けた小さな墓所

ボクは車内に残り30m先のOをみていた、所在なく

火をつけ煙を出す線香を供え墓石に向かい手を合わせるO

それから隣の墓石の前に移動すると、しゃがみ込むO
供えられていた花から数本を抜き取った
えっ、花泥棒かよ・・

「おいっ、それはダメだよ、ご霊前でそんなことしちゃ!」

普段は真面目なOが軽犯罪を犯す様をじっと凝視した

花を抜き取り立ち上がったO
その花を持って歩きはじめた 隣の墓石を通り過ぎると小さな小屋に入っていった

「あれっ?お祖母さんの墓前に供えないの・・」

クルマに戻ったOに聞いてみると、こんなことだった
お祖母さんの墓の隣は親戚の墓
供えられていた花のうち、枯れていた数本を抜き取り捨てに行ったらしい

うーん、そうだったか・・

さすが「新宿ゴールデン街の良心」と評判のO
「盛岡路地裏の不届き者」なボクの不埒な推測は全くの的外れだった


平泉は「世界遺産」の町として地元では有名です

毛越寺本堂のパーツを撮影
木組みの朱色と要所に配された金属が気になる

神は細部に宿るか?
液晶モニタで撮影結果をみると
「・・・・・・・」
寺院なので神は近寄れなかったか?

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庭園内の大きな池の周囲を巡り、常行堂にたどり着く
今度は全体像を撮影
「全部撮ればどっかのパーツはグッとくるんじゃない?」

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世界遺産の前でのライブ
ぱっと頭に浮かんだのはこのミュージシャン、そしてこの曲

Sting 「Frangile」



【蛇足】

「写真家の眼前を室生寺の仏像は走り、板に油彩で描かれたジョコンダ家の女は微笑み、弱視の版画家が刷った極彩色の裸婦は宙を舞う」

細部に「something」が宿る彼らのマスターピース

somethingが宿る細部とは?
それは「part」ではなく「piece」でしょう

世界を構成するのが「part」なら
ボクは
固まるpartを解(ほぐ)した「piece」となって世界にコミットしていたい
絡まるpartを解(ほど)いた「piece」となって世界にコミットしていたい

one piece of them

ボクがコミットしたい世界とは?
そりゃ勿論

「このろくでもない、すばらしき世界」
(サントリーBOSS CMコピー:照井晶博)


Around The Shrine

ボクが生まれ、高校を卒業するまで暮らしたのは
岩手県南の小さな町です

実家の近くには神社があります

鬱蒼とした森の中に神社のお社があり
その森に接して市営の公園があります
ボクは神社が運営する保育園に通っていました

この環境だから当然のこと
子供の頃の遊び場はこの森と神社でした


母親がよく語る追憶

「オマエは小さい頃はホントに手のかからない子供でね」
変な思い出じゃないでしょ?
ここまではね・・

「玩具の拳銃とおにぎりを渡すと、1人で神社の森で遊んでてね、何時間でも。
 何か物語りを作っちゃ自分がその中に入り込むらしいんだよね、オマエ」

千葉真一・丹波哲郎・野際陽子が出ていたスパイ物(?)のTVドラマが大人気だった
かなり影響を受けていたのは記憶があるが
この1人遊びには記憶が無い

「近所のスズキさんが森でオマエに声をかけたら、スッと木の陰に隠れたんだって」

「・・・・・」

「でね、その後にね、木の影から顔を半分出して銃口をスズキさんに向けてたんだってよ」

現実と空想の壁をすり抜けるのが得意な子供だったらしい



連休で実家に戻ったボクは早朝に散歩していた
足は自然と神社に向かう

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神社に隣接する公園のチューリップ
妖しいリズムを奏でるマーチングバンドのようにみえる

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神社の祭礼の期間なので
実家のある町内会の家々には
提灯と紙垂(しで)のついたしめ縄が張り巡らされていた

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早朝に神社と公園を散歩して戻り
しめ縄が張られた家々をみていると、この曲が始まった
Fleetwood Mac 「Dream」



【蛇足】
24歳のときのこと 
正月休みに地元に帰省したときだった
高校の部活の先輩3人、同級生3人と酒を飲んでいた
先輩の1人は精神科医になって2年目
彼が言った
「オマエは典型的な◯◯◯◯◯◯だなー」
彼以外の5人は「はっ?」
ドイツ語の病名らしい
説明を聞くと症状は「妄想、幻覚、まとまりのない会話」
同級生がゲラゲラ笑いだした

成人しても「現実と空想の壁をすり抜ける癖」は残っていたらしい

今はどうか?

オッサンになった現在は、目の前に立ちはだかる壁がとても高く厚くなったから
乗り越えることも、すり抜けることも簡単じゃない

でも時々はね  本気を出せばね

"ヒョイ"と・・

ほらね・・?



A Tablet That Contains Beer

桜の樹が伸ばした枝の下に横たわり
枝ぶりを 花を 愛でる


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鞄からドラッグストアで買った薬瓶を取り出す
3錠まとめて飲み込んだ
それはビール入りの錠剤
1人、桜の樹の下に寝そべり酩酊を味わいたいときにはお手軽な薬



頭の中でお囃子が鳴り始める 幻聴?
えっ・・この錠剤はビール以外に何か入ってる?
視界がピンクに染まる


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視野の上手から現れた「白拍子」の静御前が舞う
キ・キ・キレイ
視野の下手から「田楽」を舞う農民が現れる
長閑な舞に思わず笑みがこぼれる
次いで上手から出雲の阿国が登場し激しいダンスを披露する
ビヨンセのようなバイブレーションだ
次いで下手から猿楽師の一団をを引き連れた観阿弥・世阿弥が登場
観桜の場に幽玄の帳を降ろした

『花伝書』に曰く、観客に感動を与える力は「花」である
「秘すれば花なり。秘せずば花なるべからず」


視野の中央に楽団がせりあがってきた
髷を結ったかつらを被ってるが明らかに西洋人だ
小袖の上から裃を羽織っているが、手にしているのは西洋の楽器だ
ピアニストに見覚えがある
おおっ
カウント・ベイシー・オーケストラだ
ハイハットの乾いたリズムに乗ってトランペットがメロディを奏で
サックスとトロンボーンがハーモニーを重ねる
曲は勿論「さくらさくら」
中央のスタンド・マイクで歌い始めたのは着物姿のサラ・ヴォーン
拙い日本語だけど彼女の熱唱が胸をうつ

『さくらさくら  やよいの空は  見わたす限り  かすみか雲か
 匂いぞ出ずる  いざやいざや 見にゆかん』


視野の中央に光が灯る 小さな光だ
直線が曲線へ変化する
色が斜面を駆け上がり 音が斜面を滑り落ちる

ゆっくりと、そうとてもゆっくりと




クリス・マーティンがステージ上で繰り広げる "Move"、"Dance"は出雲の阿国にインスパイアされたものでも、田楽の影響をうけたものでもはありません、念のため
Coldplay 「 Yellow 」




【蛇足】
どんなドラッグストアにだって「ビール入りの錠剤」はありませんからね、おそらく。ボクは確認してませんけど。


「Yellow」って何のメタファーか分からないんだけど。
以下の一節からは・・
On what a thing to do.
Cos you were all "Yellow,"
Yellowが「太陽のように輝く」とかなのかな?
ネットで調べたら、こんな記事があった。
『マーティンはインタビューで
「Yellowは輝き、希望、無私の愛を意味するんだ」と言った』


ツール・ド・フランスは"黄色"のリーダージャージ「マイヨ・ジョーヌ」が有名です。

桜のような"ピンク"のリーダージャージ「マリア・ローザ」を目指すレース「ジロ・デ・イタリア」が5月4日から始まります。


自転車に跨った細身のソルジャーが繰り広げるレース絵巻をイタリア・ワインを飲みながら観ていると・・
視野の上手と下手から出てくれるかもしれません、彼らが。

" maybe "


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